LONG-LONG

日本で一番文字数が多い苗字は
「左衛門三郎」(さえもんさぶろう)と「勘解由小路」(かでのこうじ)だ
ということは周知の事実。だと思う。
漢字ではこのふたつが最長だが、ローマ字ではどうだろう。

左衛門三郎をローマ字で書くと「Saemonsaburo」。12文字。
これでも野球のユニフォームで背中からはみ出しそうな勢いだが、
今のプロ野球界にはこれを超える選手がいる。
千葉ロッテ下敷領悠太(しもしきりょう・ゆうた)投手。
「Shimoshikiryo」で13文字だ。
これでも驚きだが、更なる高みを目指してインターネットの中を捜索してみた。

実在する苗字の中で調べた結果、
「下四日市(Shimoyotsukaichi)」
「下西ノ園(Shimonishinosono)」
「一ツ本松(Hitotsumotomatsu)」
の16文字が最高のようだ。長いなあ。

世界に目を向けるとどうか。
流石に全世界の苗字データを調べるのは大変だし、
そもそも苗字の概念が曖昧な国(ブラジルとか)もあるので、
私の知っているサッカー選手の中で捜してみる。
となるとやっぱりこの選手か。

Jan Vennegoor of Hesselink

名前が「Jan(ヤン)」、苗字が「Vennegoor of Hesselink(フェネホール・オフ・ヘッセリンク)」。
所属チームのセルティックでもオランダ代表でも、背中の文字は細い細い特注フォントだ。
これに勝る苗字はなかなかないだろう。

さて、ヨーロッパには「複合姓」という制度があるらしい。
結婚した人が夫の苗字と妻の苗字をつなげた苗字を新たな姓とする制度。
これにより「クルム伊達」という苗字が生まれたわけだ。

もし一ツ本松さんとフェネホール・オフ・ヘッセリンクさんが結婚したら……

Hitotsumotomatsu-Vennegoor of Hesselink

ハイフン、スペースも含めると39文字。
これを背中に押し込めようとすると、
相撲の番付表の序ノ口くらい細くしないと無理だろう。

いいなあ。
誰が試さないかなあ。