で、改めて全体を観返してみても決勝戦のレベルの高さは飛び抜けているんで
勝戦板尾創路130R)vs川元文太(ダブルブッキング)の棋譜を書き連ねて見たいと思う

勝戦は「しりとりツバメ返し」
ルールは「〜だが〜」と「だが」で2つの言葉を繋げて、テーマに沿ったしりとりを行う
判定は審査員3人(いとうせいこう勝俣州和坂下千里子)が一手ごとに
2種類の旗(青い旗=技あり・1点、赤い旗=一本・3点)を揚げる
合計ポイントが高かった名人が優勝

勝戦のテーマは「せつない言葉」

例題「乾杯だが水」の「ず」から 先に挙手した板尾名人が先攻


板尾「髄液だが飲む」

川元「娘だが無視」

板尾「知り合いじゃないのだが金を貸す」

川元「少しだが貸す」

板尾「水泳は得意だが断る

川元「ルーマニアに来たのだが風邪気味」

板尾「ミル・マスカラスに会えたが臭い」

川元「いつも一緒にいたいのだがわいせつ罪」

板尾「いろいろ世話になったが殺す」

川元「すずめを捕まえたのだがはく製」

板尾「イリュージョンだが2回目だ」

川元「抱いたのだが微熱が続く」

板尾「クリスマスだが意識がない」

川元「石を食べたのだが満足」

板尾「クルージングの途中だがさらばじゃ」

川元「ヤクルトだが断る

板尾「ルービックキューブだが揃ってるじゃないか」

以上

結果・21対20で板尾名人が3代目竜王

以上書いてみたけど
板尾竜王は「知り合いじゃないのだが金を貸す」「いろいろ世話になったが殺す」
「クルージングの途中だがさらばじゃ」など独自の世界観を展開
しかしそんな中でも棋譜をよく見てみると「だが」を使ってない手があったり、
川元の「すずめを捕まえたのだがはく製」のあとに、「素晴らしいイリュージョンだが2回目だ」
と決勝戦の大舞台で見事に「しりとらず」をやってのけ、言い直したり
対局前にせいこうに「いかかですか対戦相手の川元君は」と聞かれ
「かわいいですね」と答えたり、流石と言わんばかりの天然っぷりも見せつけた
一方今回予選から決勝まで勝ち上がってきた川元名人も「少しだが貸す」で「被せ」を見せたり
「いつも一緒にいたいのだがわいせつ罪」「抱いたのだが微熱が続く」などの深いネタもぶつけて板尾名人に肉薄
しりとり界のトップグループ、板尾創路有野晋哉よゐこ)、有田哲平くりぃむしちゅー)と対等に戦える実力を示した
このトップグループとそれ以外の名人の実力差が大きく開いているので、他の名人達の躍進を期待
特に竹若元博(バッファロー吾郎)氏、準決勝第2戦で司会者の後ろに座っていた敗退者の中で
一人だけ照明が当たってなかったのを俺は見逃さなかった…がんばれ でも、次はないかもね…